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「尿漏れ」は大きくわけて
1.腹圧性尿失禁
2.切迫性尿失禁
3.溢流性尿失禁
があるといわれています。
「溢流性尿失禁」は、排尿障害により膀胱にたまった尿があふれ、少しずつ漏れてしまう症状です。
男性は前立腺肥大になると、尿道が狭くなり排尿障害を起こすことから、溢流性尿失禁でお悩みの方は男性が多いそうです。
腹圧性尿失禁は、お腹に強い力が加わった時に、少量の尿が漏れる症状をいいます。
例えば、咳やくしゃみをした時、走ったりジャンプした時、重いものを持ち上げた時、長時間歩いた時などに尿漏れします。
妊娠・出産で骨盤底筋群がダメージを受け、尿を我慢する筋肉が緩んでしまい、圧力がかかると尿漏れしてしまうのです。女性は男性に比べ尿道の長さが短いので、尿漏れしやすいといわれています。
切迫性尿失禁は、急に強く尿意を感じ、トイレまで我慢できずに漏れてしまう症状です。やはり女性に、また高齢者に多くみられるそうです。
妊娠・出産で、骨盤底筋群がダメージを受け、尿道を絞める筋力が弱くなるため、また更年期・閉経後は女性ホルモンの減少によって起こるとされています。
骨盤内には子宮・膀胱・肛門などの臓器が納められており、一番下の骨盤底筋群がハンモックのようにそれらを支えています。
ダメージを受けて弱くなってしまった骨盤底筋群ですが、日常生活を送る上でちょっとした注意をすることにより、症状を改善することができます。
1.ダメージを受けた骨盤底筋群を引き絞めるトレーニング
過活動膀胱、切迫性尿失禁の場合でも、膀胱の筋肉を柔軟にしゴム風船のように膨らみスムーズに収縮することができるようになれば、頻尿・尿漏れの改善を期待できると言われています。
2.冷えは禁物。温めましょう。
膀胱も筋肉です。冷やさず温めて血行をよくしましょう。血流が改善されると柔軟さを取り戻します。
3.骨盤の歪みを整える
上の図のように、骨盤内にはいろいろ臓器が納められています。骨盤が歪めば、それらの臓器が窮屈になり居心地が悪くなります。居心地が悪ければ働きがおちるのも想像に難くないでしょう。
骨盤の歪みを正し、内臓を居心地よくしてあげましょう。
4.長時間座り続けることを避ける
長時間座り続けることは、尿漏れだけでなく腰痛や肩こり背中の痛み、下肢の浮腫みなど、いろいろ悪影響がでますね。デスクワークなど仕方ないこともありますが、姿勢の悪い状態で座り続ければ、上体の重さが膀胱を圧迫します。血流も悪くなるし、尿意を感じやすくもなります。
座り続けざるを得ないときには、せめて上体を引き上げ、膀胱にかかる負担を減らしたいものです。
5.ちょっと我慢してみる。
尿漏れを心配して頻繁にトイレに行ってしまいがちですが、膀胱に尿があまり溜まっていないのに排尿することを繰り返していると、膀胱が大きく膨らまなくなり小さくなってしまいます。すると、少ししか尿を溜められなくなり、頻尿が常態化してしまいます。家にいるなど、トイレの場所がわかっていてすぐに行かれる時には、尿意を感じてから数分待ってから排尿するように、少し我慢しましょう。我慢する時間を少しずつ延ばしていき、膀胱が膨らむことができるように練習しましょう。
膀胱も筋肉です。使えば鍛えられます。